Blog ブログ

Blog

HOME//ブログ//ダイバーシティ時代はスモールトークから

お役立ち情報

ダイバーシティ時代はスモールトークから


スモールトークとは世間話や雑談を意味しますが、単なるおしゃべり(チャット)とは違い、お互いのことをよく知らない者同士の会話であり、相手のことを知りたいとか距離を縮めたいという目的のある会話のことを言います。アメリカで当たり前に交わされるスモールトークは言語、文化、風土などが異なる日本でもこれからの時代は必要なものであり知っておくべき概念です。

目次

アメリカ人国際交流員に学ぶスモールトーク

名古屋市で国際交流員として活動しているアメリカ人の方から、ロータリークラブを通じてスモールトークについて話を聞く機会がありました。その内容がダイバーシティ時代に必要なコミュニケーションの心構えであり、これからまた外国人の方が観光や就労などの目的で多く来日するでしょうし、日本人同士でも職場でスモールトークが交わされるようになると、より働きやすくイキイキと仕事ができるようになることから、スモールトークについてご紹介します。

アメリカでのスモールトーク

アメリカ人のコミュニケーションスタイルはどのようなものでしょうか。

日本人からしてみると「フレンドリー」「ラフ」というイメージがありますが、当のアメリカ人はまさに相手からそう映るよう意識もしくは有意識からの無意識でコミュニケーションをとっているようです。

<アメリカ人のコミュニケーションの特徴>
・相手の目を見て話す
・大きな声
・はっきりした話し方(YESorNOが明確)
・ボディランゲージ
・スモールトーク

なぜそのようなスタイルなのかというと、自由の国であるアメリカは多種多様な人種、宗教、思想、性別(LGBTQ+)が住む国家であり、銃社会です。自分の身は自分で守らなければなりません。初対面の人が何者なのかを知らずに関わったり関係を継続しようとすることはあまりにも無防備なことです。それ故にスモールトークを通じて相手のことを知ろうとしようとするし、私は怪しいものではないということをアピールします。

ではアメリカ人はどんなシチュエーションでスモールトークをしているのでしょうか。

<アメリカでのスモールトーク>
・いつでも/買い物、お散歩、外食など
・どこでも/お店、銀行、道、病院など
・誰とでも/店員さん、知り合い、初めての人

日本でもいつも行くスーパーやコンビニの店員さんとおしゃべりする人はいますが、そういう人は稀です。よほどのおしゃべり好きか顔見知りにならないと店員さんとは用事もないのに話をすることはないでしょう。でもアメリカは用事はなくとも顔見知りではないからこそスモールトークをします。

ブレイク・ザ・アイス

コーチングではクライアントとセッションを始める際、まずアイスブレイク(ブレイク・ザ・アイス)といっていきなり本題に入るのではなく、たわいもない会話をして肩慣らしをしてから本題のキャッチボールを行いますが、それと同様にスモールトークも同じような目的で行います。

<アイスブレイクの目的>
・緊張をほぐす
・安心する(スモールトークをしても大丈夫かを知る)
・情報を得る
・ネットワーキング(ビジネス連携など)

日本とアメリカのコミュニケーションの違い

1)尊敬語の良し悪し
日本は敬語も丁寧語、尊敬語、謙譲語があり、年齢や立場など関係性によって敬語を使い分けますし、それが社会人のマナーの1つとされています。「○○部長」など役職を付けて呼ぶのもそうですが、最近は社長だろうがなんだろうが「○○さん」で呼ぶようにしている企業もあるようですが、ため口で話すことはほとんどないでしょう。

しかしアメリカは尊敬語を意図的に使うことは、距離を取ろうとするときであり、例えば「Ms.Tanaka」とMsやMrを付けて相手を呼ぶのは場合によっては失礼にあたるようです。丁寧に呼んだつもりが逆効果になってしまうこともあるんですね。

日本では尊敬語を使うことで相手を敬う、立場をわきまえることになりますが、アメリカでは身分の差を感じさせ、冷たい、怪しい、興味がない、楽しくないという印象を与えるようです。

2)相手のことをよく聞く
日本は島国ということもあるかもしれませんが、三軒両隣という言葉があったくらい昔は玄関のカギをかけることなく近所づきあいが盛んでした。それが今や「知らない人に声を掛けられても返事をするな」となり、同じマンションに住んでいても「おはよう」と挨拶をしても知らん顔をする時代になってしまいました。挨拶が交わせなければコミュニケーションのとりようがありません。

アメリカではスモールトークが目的の際は、いくら雑談でも天気の話はしません。それよりも相手の趣味や出身地、ルーティン(よくやっていること、習慣)など相手のことを聞いて自分との共通点が見つかれば、それをきっかけにより距離を縮めようとします。アメリカは多様性の国なので相手を知る必要があります。

3)自分の個性を見せる
日本人はみんなと同じ髪型、同じ服装をしていると安心し、そうでない人は周りから浮いたり、「変な人」と思われがちです。一方、アメリカでは自分を知ってもらうためにも個性を見せることが関係を築くポイントの1つのようです。日本はみんなと同じことで安心を得ますが、アメリカは違って当たり前というのが前提にあるため、多様性を受け入れ尊重します。

NHK会話で学べるスモールトーク

私の話になりますが、NHKテレビの朝ドラ『カムカムエブリバディ』の影響を受け、4月からラジオ英会話を聞いています。いろんな英会話番組がある中で選んだのは『英会話タイムトライアル』です。他の番組もそうかもしれませんが、初対面の人との会話を多く扱っていて、まさにそれがスモールトークです。英会話だけでなく、なぜこの話をするのかなどの解説が書かれていて、相手と交流を深めたいときの会話のコツも一緒に学ぶことができます。

例えば
・知らない人に話しかけるには、「暑いですね」「素敵な場所ですね」と
 その場で共有していることを話す
・「あなたと話せてうれしい」と気持ちを伝える
・自分が呼んでほしいニックネームを伝える
・週末や暇なときに何をしているかを聞く
・趣味や好きなこと、好きな食べ物の話をする
・ルーティンや○○派(例:ネコ派orイヌ派)の話をする
・いま興味があることの話をする
・得意なこと、才能があることの話をする


長年同じ会社に勤めていても、部下や同僚がオフの日に何をやっているのかを知らない人が結構います。それは心のどこかで会社の人には表向きの顔、鎧をかぶって自分を守ろう、本当の自分を知られたくない心理が働いているのではないでしょうか。果たしてそれは本当に自分を守っていることになっているでしょうか?アメリカ人のように、ほんとうの自分を知ってもらい、また相手のほんとうの姿や考えを知ることが多様性を受け入れ、誰もが組織の中で安心して働ける職場づくりにつながっていくのではないでしょうか。

弊社ではコーチングスキルを使った傾聴をベースとしたコミュニケーション研修などを行っています。小グループでも個人でも受けられますので、ご興味のある方ははお気軽にお問合せください。

SHARE
シェアする
[addtoany]

ブログ一覧