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幸福感の高い社員はなぜ生産性が高いのか

イキイキ働ける会社


以前、このお役立ち情報で取り上げた『なぜフィンランド人は生産性とウェルビーイングを両立できるのか』の通り、ウェルビーイング(幸福)と生産性は相関度が高いものです。そうであれば、経営者や管理職は「従業員が幸福であるか?」にもアンテナを張り巡らせ、自社でやれることを経営戦略の1つとしてやっていく必要があります。

(参考)なぜフィンランド人は生産性とウェルビーイングを両立できるのか

目次

見えない経営の脅威「幸福度の低下」

2021年の世界CEO意識調査によれば、経営に対する脅威の1つに「従業員の健康の悪化や幸福度の低下」が挙げられています。コロナ禍によって行動の制限がかかったことで、自由に人と会うことができず、リモートワークや時差出勤で仕事場での対面のコミュニケーションが少なくなったことで精神的なストレスや孤独感が高まっているのではないでしょうか。

経営者の意識としては、従業員が幸福であるかよりも売上・利益が出ているかに関心が高いのは当然のことです。しかし、心理学者のソーニャ・リュボミルスキーらの研究によると、幸福感の高い社員の生産性はそうでない社員よりも、生産性の平均は31%、売上は37%、創造性は3倍も高いという結果が報告されています。つまり、幸福感の高い社員は高いパフォーマスを発揮しているということです。

社員に仕事で高いパフォーマンスを発揮してもらうために、積極的にミーティングや研修を行なったり、ビジョンやミッションを共有する企業が以前よりは増えていますが、根っこの部分(自己基盤、ファウンデーション)である幸福感を組織で創出していくことが社員にとっても会社にとってもいま必要な取り組みと考えられます。

幸せの4因子

幸福感とは何でしょうか。

ある研究では幸福に影響する要因は48項目あるとされています。年齢、性別、健康、信仰心、結婚、つながりの多様性、目標が明確であること、ボランティア活動をしている、いざというときに頼れる人がいる、物事に感謝している、外交的である などです。

「幸せな人は長生き」という説があります。長寿の人を見るとニコニコと幸せそうな笑顔の人が確かに多いのですが、幸福学によれば健康診断の結果云々よりも「自分は健康だと思っている」ことが大事だそうです。お金があるから幸せといった物理的、客観的なものではなく主観的に「自分は幸福である」と思える何らかのもの(幸せの4因子)が何かを踏まえておく必要があります。

前野隆司氏の著書『幸せのメカニズム』に幸せの4因子について書かれていますので次に抜粋して紹介します。

「やってみよう!」因子

第1因子は、自己実現と成長の因子です。

自分の強みがあるかどうか、強みを社会で活かしているかどうか、そんな自分はなりたかった自分がどうか。そして、より良い自分になるために努力してきたかどうかという自分に向かう幸せです。

・あなたの会社は社会や周りに貢献できているか?
・いまやっている仕事を通じてあなたの成長につながっているか?

「ありがとう!」因子

第2因子は、つながりと感謝の因子です。

周りとの安定した関係を目指す因子であり、1つ目の因子とは反対に他人に向かう幸せです。周りとの安定した関係を築くことから得られる幸福感です。

・社内にあなたのことを大切に思ってくれる人がいるか?
・周りの人に協力したいと思えるか?

「なんとかなる!」因子

第3因子は、前向きと楽観の因子です。

1つ目の因子の自己実現や成長を目指す場合にも、2つ目の因子の他者とのつながりを育む場合にも必要な因子です。

・仕事で失敗しても気持ちを切り替えられるか?
・いまやっている仕事がいい方向にいくと思えるか?

「あなたらしく!」因子

最後の第4因子は、独立とマイペースの因子です。

他人と自分を比較しない傾向や、自分をはっきり持っていることの因子です。

・あなたらしさをわかっているか?
・仕事であなたらしさを発揮できているか?

組織で欠かせないない幸せ因子とは?

幸せには4つの因子がわかったところで、では組織で高めていくべき幸せ因子はどれでしょうか?

もちろん4つの因子をすべて満たしているのに越したことはありません。しかしながら著者が幸せに関するクラスター分析を行った結果がこちらです。

・「やってみよう」因子と「ありがとう」因子の2つがプラス ⇒ 幸福度4点(5段階評価)
・「なんとかなる」因子と「あなたらしく」因子の2つがプラス ⇒ 幸福度2点(5段階評価)

ここで何を伝えたいかというと、前向きでポジティブな思考よりも自己実現とつながりの2つが幸福度に対する影響が大きいということです。しかもこの2つは仕事で、組織で高めていくことができる因子です。

自分が成長できる場・機会が職場にあり、その成果・結果が社内外にいい影響をもたらし、自分に返ってくる、その喜びを感じられることこそが幸福感であり働きがいであり、高いパフォーマンスに結びつきます。

コミュニケーションと幸福の関係

人は人とのつながりによって幸福であることを実感できる生き物です。つながりにはコミュニケーションが欠かせないことは冒頭の通りで、コミュニケーションと幸福に関する日立製作所の矢野和夫氏による研究で以下のことがウェアラブルセンサーで明らかとなりました。

<幸福度が高く生産性の高い組織のコミュニケーションの特徴>
1)人と人とのつながりを線で示すソーシャルグラフの三角形が多い
  →自分とつながりのある人同士もつながっている
2)5~15分程度の短いコミュニケーションの頻度が高い
  →気軽にコミュニケーションができる関係があり、しかもそのコミュニケーションは双方向である
3)コミュニケーションする相手との体の動きや声の調子や姿勢などが同期している
  →共感や承認といった相手を認める、容認する態度と心理的安全性が保たれている

リモートワークだとしても短い時間で定期的に気軽に会話・対話ができる場があれば、社員の幸福度は高めていくことができます。生産性を高めるにはどうしたらいいかとお悩みの経営者や管理職の方、幸福の第1因子と第2因子を意識したコミュニケーションを実践するところから始めてみましょう。



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