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企業の進化は偉大な経営者ではなく困難な状況で作られる


ITによる情報社会が平成の時代に訪れ、パソコンや携帯電話、スマートフォンが一気に普及しました。それによって作業効率がアップするだけでなく、欲しい情報を取りに行けたり、逆に広めたい情報を発信できるようになり便利になった分、経営者側にとってはいかに時代のニーズや変化に対応していくかが悩ましいところでしょう。

令和の時代に入り訪れた現在のコロナ禍は、悩む暇もなく働き方や事業スタイルを変えざるを得ないという急変を強いられている最中です。そして、これをピンチと捉えるかチャンスと捉えるかによって、アフターコロナで企業が成長し続けられるか否かが決まると言っても過言ではありません。

目次

ダーウィンの進化論

ダーウィンの進化論で有名なイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの言葉より

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である

これは、生物が厳しい自然環境下で生き残るべく長い年月をかけて進化してきたことを結論付けていますが、変化の時代の今、まさにその通りだと思わずにはいられません。

実際に私たちはどんな変化をし、何を手に入れているのでしょうか?

アスリートの例に見る勝つための進化

ちょうど今週開幕する北京オリンピック。世界的にも日本代表選手の中で最も注目されているのはオリンピック3連覇がかかっているフィギュアスケートの羽生結弦選手でしょう。

その最大のライバルは世界で初めてアクセル(4回転半)を除く5種類の4回転を全て成功させたネイサン・チェン(米国)。前回のオリンピックで金メダル有力候補だったにもかかわらずメダルを逃したのと、羽生選手の3連覇を阻止しようとこの4年間、技術を磨いてきたはずです。

羽生選手もそれは同じで、オリンピック2連覇後も自分のキャリアと演技に満足することなく進化を図りました。今回勝つための最大の武器が「4回転アクセル」です。多くの人がすでに知っていることでしょうが、6種類のジャンプのうちアクセルだけが前向きに飛ぶため0.5回転多く回らなければならず、その分難易度が高く、成功すればハイリターンですが、ミスすればその後の演技に支障が出るためハイリスクのジャンプです。

2021年12月のオリンピック日本代表選考会を兼ねた日本選手権のフリーでは羽生選手の進化を見ることができました。序盤で4回転アクセルに挑み、回転不足で両足着氷になってしまったものの、代表選考会という大舞台で転倒することなくまとめました。子どもの頃からアクセルジャンプにこだわってきたという羽生選手。3回転アクセルから夢の4回転アクセルまでは険しい道のりのはずで、テクニックだけでなくフィジカルもメンタルもそれに相応しいものを日々の練習の積み重ねでここまで進化を遂げました。あとは集大成とも言える北京オリンピックでの本番を待つばかりです。

中小企業の例に見る生き残るための進化

日経トレンディの元編集長で現在はサイバー大学IT総合学部教授を務めている北村 森 氏の講演で伺った事例です。

愛媛県松山市で『出汁茶漬け 網元茶屋』を営んでいる塩沢さんは、例年なら毎年多くの観光客が訪れる地元の人出も活気もなくなり、このままでは自分のお店も同業者も廃業しなければならないと危機感を募らせていました。

どうしたら生き残れるのかを考えていたところ、いいアイデアが思いつきました。

鱧(はも)と言えば京都の料亭に出てくる湯引きして骨切りして出されるものを連想するかと思います。が、松山でも鱧はよく使われる食材です。実は鱧は骨が硬いことから重さ1㎏台の鱧は捨てられていたそうです。そこでそんな鱧を使って松山の名物料理にできないかと考え、塩沢さんがたまたま若い頃、先輩料理人に教えてもらった骨抜きの技術を使って、今まで捨てられていた大きな鱧を使った鱧鍋を全国に配送できるよう商品化することにしました。

塩沢さんの素晴らしいのは、その技術を独り占めにするのではなく、松山の料理人の有志を集めて骨抜きの技術を惜しみなく無償で教えたことです。骨抜きの方法で食べるというのは100年前にあった食べ方で、それを後世に伝承するのと自分の店だけでなく松山全体を元気にするためには、自分一人ではできないと考えたのです。その結果、松山の骨抜きの鱧を食べてみたいと遠くから足を運ぶ人が増え、全国からのお取り寄せも好評のようです。

自ら厳しい環境に身を置く

学びや人脈づくりに中小企業経営者が集まる異業種交流会で活動しているとこんな声を聞くことがあります。

会社では自分のことを怒ってくれる人はいないけど、この会は時に苦言を呈してくれる人がいたり、会議で揉めたり喧嘩になることもある。自分の思い通りにいかない難しさを経験することが経営者として大きな学びとなる。

これは異業種交流会がその社長さんにとって厳しい環境となっていることの表われです。

意図しない無意識の「変化」

冒頭のダーウィンの言葉の補足になりますが、「変化」と言っても望まれる変化と望まない変化があります。そのわかりやすい例がこちらです。

<ノミの実験プロセス>
口の広い瓶に複数のノミが入っている。瓶に蓋がなければ、ノミはいとも簡単に瓶の口を飛び越えて、好きなように出て行ってしまう。しかし蓋をすると、環境のルールが変わる。これでは高く飛んだら蓋に体当たりしてしまう。これは全く気分のいいものではない。その結果、ノミは新しいルールに適応し、あまり高く飛び過ぎないようにすることをすぐに覚えてしまった。興味深いことに3日後に蓋を外しても、ノミはもう瓶から外に飛び出さなくなる。ノミの集合意識に精神的なバリアが作られ、ノミの集団の中に、これまでよりも抑制されたルールができあがったのだ。

瓶から1匹のノミを取り出し、もっと大きな瓶に入れてみよう。すると、もっと高く飛ぶノミたちに囲まれて、そのノミも適応するようになる。そのノミの行動を抑制していた古いルールは、新しいルールにとって代わる。

つまり、意識しなくても自分が置かれた環境に合わせて人も変化し、それは進化もあれば、退化もあるということです。

環境をデザインする

環境をデザインすることを成功せざるを得ないような状況を作り出すことと捉えてみましょう。

人が行動を起こす欲求は主に3つあります。

■行動を起こす欲求
①危機感
②快感
③価値観

例えば、コロナ禍による社会経済が停滞している状況で企業や人が行動変容を起こす最初の動機づけとなっているものは①危機感ですし、恫喝型マネジメントで部下を動かすやり方も同じです。②快感で人を動かす例は報酬や承認、③価値観ならば企業理念やミッション、あるいは社員個々の労働観などです。

いずれの欲求にしても、モチベーションを維持するのはたやすくありません。

組織心理学者のベンジャミン・ハーディー著『FULL POWER』の前書にこのような言葉があります。

目標達成に必要なもの-ガッツ、心の強さ、意志力…ではなく、環境にある!

コーチングを希望する経営者にインタビューすると「社員がなかなか変わらない」という話が出てきます。ついその社員側に原因を求めがちですが、その社員を取り巻く環境にもしかしたら問題があるのかもしれません。

目標の実現に向けてコミットする

オリンピック選手が「目標は金メダルです」と公言する本当の意味は、有言実行することで目標を確実に達成できる環境を自ら作ることであり、自分の口から誰かに宣言することではじめて願望から決意へと変わります。

■目標達成にコミットする方法
・事前に投資する
・公言する
・期限を設定する
・フィードバックを貰える仕組みを設ける
・自分が責任を負う仕組みをつくる
・自分の決意に反するものは環境から取り除く

意志力に頼らずコーチングを活用する

組織を成長し続けたり、変革を起こしている企業経営者は強靭の意志とセルフマネジメントで自らを律しているか、成長し続けられる環境を用意しているかのどちらかです。コーチングは後者に適しています。前項の【目標達成にコミットする方法】のすべてに当てはまっています。

コーチングサプリのコーチングの特徴

クライアントがテーマとする達成したい目標や解決したい問題だけでなく、クライアント自身の自己基盤(コミュニケーション、心身の健康状態、ネットワーク、プライベートなど)も丁寧に扱います。また、様々な業種の中小企業を主に組織開発、人材育成を行ってきているため、クライアントがまだ気づいていない取るべき対策の情報提供や健康経営エキスパートアドバイザーとしての職場に必要な取り組みの助言も提供することが可能です。

コーチングと言うと、高い目標を持たないといけないとか、行動を変えなければいけないとか、コーチングを受けることへのハードルが高いと感じている人もいらっしゃるかと思います。しかし、コーチングは内省の場だったり、社員や家族には話せないけど、自分が思っていることや考えていることを思いのまましゃべってスッキリするメンテナンスの場として活用するだけでも構いません。

経営者であること自体が厳しい環境ですので、コーチングを心の拠り所として気軽にお問合せください。

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