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なぜフィンランド人は生産性とウェルビーイングを両立できるのか


働き方改革だとか人材不足とかにより人材コーチングのクライアントに対し、「いかに生産性を高め、且つ利益を上げるか」という経営課題をいかに取り組むかのエグゼクティブコーチングを行うことがあります。

そこで、生産性を高める方法の選択肢を広げるべく、フィンランドの生産性を高めながら、従業員がワークライフバランスを実現する働き方をご紹介します。

目次

世界幸福度ランキング1位のフィンランドとは

世界幸福度ランキングとは、2012年から世界150か国以上の国を対象に実施されているもので、GDPや健康寿命などの6つの変数と、幸福度を10段階で考えたときにどの程度幸福と捉えているかの主観から評価され、順位が付けられているものです。

フィンランドは2018年から4年連続1位を獲得していますが、日本は残念ながら56位(2021年)という結果に終わっています。

フィンランドの基本情報

フィンランドは北欧3諸国の1つであり、スウェーデンとロシアの間に位置しています。

フィンランドと聞いて思い浮かぶのが、オーロラ、サンタクロース、ムーミン、そして最近「サ活」という言葉でじわじわとブームになっているサウナではないでしょうか。そういったものからフィンランドは森の多い国というイメージがあるかと思いますが、実は国土面積も国土に対する森林の割合もフィンランドと日本では大差がありません。

・フィンランド:面積約33.7万㎢(70%が森林)
・日本:面積約37.8万㎢(67%が森林)

しかし、フィンランドの人口は北海道の人口と同じくらいの約554万人で、日本の20分の1にも満たないほどです。

北欧諸国の特徴

世界幸福度ランキングのトップ10を見てみると、北欧諸国とオーストラリア、ニュージーランドが占めています。その理由は、北欧諸国では社会保障の手厚さや質の高い教育、ジェンダーギャップ、そして経済格差の少なさなど平等な社会がつくられています。

子どもの貧困率は低く、日本が15.8%(34位)に対してフィンランドは3.7%(2位)ですし、ジェンダーギャップでいうと、フィンランドの現在の首相はサンナ・マリン首相、しかも36歳と若い女性首相ですし、女性閣僚も多く、一般企業でも女性社長や女性の管理職は当たり前のようです。

しかし、フィンランドは失業率が高く、日本が2.8%(102位)に対してフィンランドは7.8%(48位)です。それなのに幸福度が高いというのは、職を失っても社会制度がしっかりしていることなどから、将来の不安を覚えることなく暮らしていけていると推察できます。

フィンランドの世界競争力

社会保障がしっかり整備され、人口が日本の20分の1に過ぎない寒い国のフィンランド。となると、企業の競争力はさほどではないかと考えがちです。ところが、フィンランドは1人当たりのGDPが日本よりも高く、日本が約4万ドル(24位)に対してフィンランドは約5万ドル(16位)と日本の1.25倍です。

日本は勤勉でまじめ、残業もするし、必要であれば休日出勤もするし、有休だって周りに気を使って取得しないくらい働いています。なのに、フィンランドの方が1人当たりのGDPが高いとはどういうことか?と首を傾げざるを得ません。

フィンランドの質の高い教育からして日本とは違い、主体的に考える力を身に付きやすい他者への寛容さ、人生の自由度などの国民性も世界競争力にプラスに働いています。

フィンランド人が大切にしているワークライフバランス

GDPが高く、失業率も高いにもかかわらず、世界幸福度ランキングが4年連続1位であるフィンランドはどんな働き方をし、ワークライフバランスを実現しているのでしょうか。

物より時間を豊かに 

日本人は都会を離れてリゾート地で休暇を過ごすことで仕事を忘れようとしますが、フィンランド人は住んでいる所が森や湖などまさにリゾートで、オンとオフを上手に切り替えています。自然に囲まれた環境から仕事から家に帰ると、外へ散策に出かけたり、のんびりとくつろぐ心豊かなライフスタイルを大事にしています。

またシンプルを好み、物は必要以上持たず、今あるものを大事にします。

<フィンランドのライフスタイル>
1.Quality フィンランド人はいいものだけを10年使う
2. Everyday なにげない一瞬を最高に楽しむ
3. Clothes 着飾らない、自分らしさ、機能性と合理性
4. Vacation 4週間、湖の近くで休むない
5. Money お金をかけない、シェアする
6. Home あたたかさ、オープン、家事を楽に
7. Art&Books 芸術、文化、教養、ほんものに触れる
8. Food&Exercise 運動、素朴な食事、甘いものとコーヒー
9. Time&Peaple 大切な人との豊かな時間、複数のコミュニティ、瞑想

※モニカ・ルーッコネン著『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』より

効率と心地のいい働き方

フィンランドの労働観に「ワークライフバランス」と「平等でオープンな関係性」があります。

フィンランド人は8時から働き始め、16時を過ぎたら帰りだし、16時半を過ぎると社内に人がいなくなります。それは会社員に限らず、医師でもと先生でも同じです。日本のように企業努力で強制的に定時に帰らせるものではなく、早く出社し、早く帰り、プライベートに時間を費やすことが当たり前となっています。

定時に帰るためにフィンランドで行われているのが、エクササイズ休憩とコーヒー休憩です。休むときはしっかり休み、コーヒーと一緒にケーキなど甘いものを食べるのは当然ですし、フィンランドは家や会社にサウナがあるところが多く、サウナ会議というのもあるくらいです。要は休憩時間をうまく利用して、オープンな関係性をつくったり、創造性のある対話を交わします。仕事ははかどりますし、人間関係のストレスが少ないのが想像できます。

そして効率という点においてはもう1つポイントがあります。

それは「グッドイナフ」という考え方です。合格ラインを超えていれば完璧でなくとも良しとするものです。締切に間に合わせることに重きを置き、時間に余裕があれば、更に良くしていけばいいと。


生産性を高めるということは、決して必死に働くということではないということです。

フィンランドのライフスタイルや働き方から考えると、生産性とウェルビーイングはリンクしていると言えますし、それは経営者側も従業員側も欲しいものが手に入る共通する理想の姿です。

生産性を高めるとはどういうことか?
効率を良くするにはどんなコミュニケーションが必要なのか?

など社内で話し合って考えてみてはいかがでしょうか。



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