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コーチングコラム

『お探し物は図書室まで』の主人公のネイティブコーチ力


今年の本屋大賞にノミネートされ2位になった『お探し物は図書室まで』

私が主宰するワークワク読書会の選定本として先日扱ったばかりの本であり、参加者からは「なぜ田中さんがこれを選んだのか読んでわかりました」という声をいただきました。

が、一番読む必要があったのはこの私ではないかと読みながら思いました。

なぜかというと、主人公はコーチではなく図書室の司書ですが、仕事や人生の悩み
や迷いを抱いている登場人物に、その人に何が必要かを見抜いて本をチョイスするだけでなく、何気ない一言で相手に気づきを与えている、いわゆるネイティブコーチだからです。


ネイティブコーチとは、人の能力を引き出すことに長けている人のことを指します。

みなさんの周りにもいませんか? 強制でもなく叱咤激励でもなくさりげない一言で、相手に本人に考えさせ、気づかせ、行動に自然と導く人が。


主人公、司書の小町さゆりの場合

たいした仕事じゃなく、このまま働いていていいのか悩んでいたスーパーの販売員に対して、
「スーパーの販売員がたいした仕事じゃないって、ほんとうに、そう思う?」

本人が「たいした仕事じゃない」と口にした言葉。本人はそう思い込んでいたところに「ほんとうに、そう思う?」。問いとしては「どうしてそう思う?」もありですが、「ほんとうに」がより本人に考えさせる効果があるように思われます。


高校生の時から抱いていた夢を30代半ばになって諦めるか、今の仕事を思い切って辞めて起業するかを悩んでいた会社員に対して、
「いつか・・・」「夢で終わる、というか・・・」

本人が口にした「いつかやりたいと思っているけど」の「いつか・・・」などそのまま繰り返す(リフレイン)だけで、夢を先延ばししてきた本人が「いつかっていつなんだろう」といつやるか決心をしなければならないと覚悟を決めるきっかけを作りました。


コーチングの研修では、傾聴や質問のスキルを扱いますが、テクニック以上にこうして相手に寄り添い、相手が当たり前に思っていることをそのまま返すことが相手に刺さるものです。


コーチングを学び、活かそうとしている人はこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

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