ほめることを懸念しているクライアントへの答え
こんにちは、名古屋の組織活性化コーチ、コーチングサプリの田中です。
今さら・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最近アドラー心理学の『嫌われる勇気』を読みました。
その中に面白いことに、以前ある社長さんからコーチングセッションの中で問いかけられた答えが載っていたのに驚きました。
社長さんからの質問はこうです。
「職場でゴミ拾いしてくれた人にほめる行為をすると、そのうち誰もいないところではゴミ拾いをしなくなったり、褒められないとゴミ拾いをしなくなるのではないか?」
私はそれに対して「少し考えさせてもらえませんか」と持ち帰らせていただきました。
コーチングには『承認』のスキルというものがあり、ほめることに対して何の疑いもなかったけれど、弊害があることを改めて気づきました。
それから1,2ヵ月が経過しする頃、答えに出会いました。
アドラー曰く、ほめるのも叱るのもしてはいけない。それがたとえ自分の子どもであろうとも。
なぜかというと理由は2つあります。
1つは、ほめる行為には「能力のある人が、能力のない人に下す評価」という側面が含まれているから。アドラーは親子であろうと『縦の関係』を否定し、すべての対人関係を『横の関係』とすることを提唱しています。
もう1つは、人は周りの目を気にして誰かの期待に応えようとするのではなく、誰にも感謝されなくても「私は誰かの役に立っている」という『他者貢献』の姿勢を大事にしているから。
では、何かしてくれた人にはどう声をかけるといいのか?
ただ「ありがとう」と感謝の言葉(コーチングでいうところの存在承認)をかけることです。
後日、例の社長さんにはアドラーの話を交えて答えをシェアさせていただきました。
何かしてもらったことだけじゃなく、当たり前のことにも、そしてコロナ禍のような非常事態のときにも「いろいろ大変だけどこうして生活できていることに感謝」という気持ちで日々生活していきたいものです。
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