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健康経営コラム

ヘルスリテラシーを向上させる#12


ヘルスリテラシーとは、健康に関連する情報を探し出し、理解して、意思決定に活用し、適切な健康行動につなげる能力です。

大きくとらえると、健康であることの自分なりの意義と健康維持・増進に努めようとする意識や知識を高めることも含まれます。

いくら健康が大事と伝えても、本人にその意識がなければ、馬の耳に念仏です。

目次

ヘルスリテラシー度チェック

Q.あなたは病気や健康に関連した情報を自分自身で探したり利用することはできますか?

☑1)新聞、本、テレビ、インターネットなど、いろいろな情報源から情報を集められる

☑2)たくさんある情報の中から、自分の求める情報を選び出せる

☑3)情報を理解し、人に伝えることができる

☑4)情報がどの程度信頼できるかを判断できる

☑5)情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる

教育機会の設定

健康経営を全社的に取り組むにあたって、心身が健康であることがイキイキと働くことや健康寿命が延びて、現役年数を延ばすこと、より豊かな人生を送れることにつながることを理解し、社員個々の人生をビジュアライズさせる機会を設け、その実現に向け何が必要かという健康に関する教育・研修の機会を会社側で設定しましょう。

なぜヘルスリテラシーが必要か

あなたはテレビやインターネット、書籍などで紹介されている無数の健康関連情報の中から、正しく必要な情報を選んで利用することができていますか?

ITリテラシーなど最近は○○リテラシーという言葉を耳にするようになりましたが、様々な場面で健康の保持増進・改善のために情報にアクセスし、理解し、評価し、活用する機能や能力がヘルスリテラシーです。

個人のヘルスリテラシーが低いことは、危険な行動や不健康な行動を選択し、健康状態の悪化をもたらし、結果として医療費が増大することがわかっています。

企業単位で考えれば、
健康状態が悪い状態で働く=生産性の低下=お金や時間のコスト増大
であり、経営の良し悪しを左右します。


<従業員のヘルスリテラシーが低いことによるデメリット>
・健康診断やストレスチェックを受けない
・健康診断結果に異状が指摘されても、再検査・精密検査・治療を受けない
・インフルエンザや麻疹・風疹など感染症にかかっても、無理して出社する
・ウォーキングイベントなど健康的なイベントに参加しない
・不健康でも生活習慣を改善しようとしない


今後、超高齢化社会になり、定年が65歳から70歳になるなど
現役期間が長くなればなるほど、同じ年齢でも健康面で差が開いていきます。
元気はつらつで従業員に長く働いてほしければ、
元気なうちに健康づくりに取り組むべきです。

ヘルスリテラシーを強化する方法

職場での健康(ウェルビーイング)プログラムは、健康的な行動変容と健康教育の持続的な促進に効果があり、それが組織の中核的な戦略に位置づけられることで最も効果を発揮することがわかっています。

事故や職業病の予防、生活習慣の改善と生活習慣病などのリスクの低減に役立ち、さらには職場のストレス要因(雇用の安定、仕事の要求度・裁量度と努力や報酬のバランス)への対処や適切なワークライフバランス(働き方改革)の達成にもつながります。

そういったことからヘルスリテラシーの強化に取り組むことは、従業員の勤怠や業務パフォーマンス、ワークエンゲージメント、従業員の定着率、医療費などの改善によって、その投資対効果は4:1と推定されています。


働き方改革やコロナ禍によってテレワークを導入する企業が増えたことで、会社が従業員の健康を管理することが難しくなっているという事態もあり、ヘルスリテラシーの強化には工夫が必要です。

<ヘルスリテラシープログラムのポイント>
・経営層による健康的な職場での取り組みに対するリーダーシップがあること
・役員から現場の従業員まで、あらゆるレベルの人々が参加すること
・優れたブランド設定と継続的なコミュニケーションを通じて、
 従業員と関係者の継続的な実践と成長を促進すること
・組織内に適切な環境を作ること、他の優先事項と整合させること、
 他のすでに確立された職場の健康プログラムやその他の従業員支援プログラムと
 統合すること
・関連する問題に対処すること
・幅広い学習スタイルに対応した介入方法を含むこと
・勢いと新鮮さを長期にわたって維持すること
・家族を巻き込むこと
・メッセージとプログラムをシンプルに保ち、ビジネスニーズに合わせること
・従業員の多様性を反映し、文化的な配慮がなされていること
・介入の前後に効果を評価すること

健康的な選択ができる職場環境づくり

従業員のヘルスリテラシーを高めるには、プログラムだけでなく健康をより意識できる職場環境を作ることが重要です。

仮に健康意識を高める健康セミナーを専門家を講師に招いて社内で開いたところで、社食や会社一括で外部に注文しているお弁当が、健康を度外視したただ安くてボリュームのある食事だとしたら、従業員は白けてしまいます。

会社が取り組まなければできないことをどんどん取り入れて、従業員の健康的な行動変容を促しましょう。

健康的な職場環境づくりの具体例

・社内の食堂やケータリング、自販機の内容を健康的なものにする
・距離の標識や運動を奨励する標識を設置する
・運動のために階段や歩道を開放する
・ストレッチができる休憩室を設置する
・始業前や仕事の合間に体操を行う
・無料で飲める浄水を提供する
・昼寝を推奨する
・電車ではなく自転車通勤者に補助金を支給する
・会社の福利厚生で契約しているフィットネス施設を
 従業員家族も利用できる など

ヘルスリテラシーを高める際の留意点

従業員の「喫煙率が高い」「定期健診後の要検査率が高い」といった問題は、業種・職種によってその原因は様々です。

従業員の健診結果の傾向だけでなく、従業員の健康に対する意識調査(何に困っているか、どうしたいか)を行い、従業員が会社側に期待するニーズを踏まえた上で、従業員の関心が高い健康問題を取り扱っていくと最初のとっかかりで従業員が健康づくりに関心を持ってもらいやすくなります。

<ヘルスリテラシーに関するエビデンス>
・人生を通じた生涯学習(教育機関などでの体系的な学習、日常的な読書習慣、
 ITスキルの学習)など幅広い学習機会が重要
・学習の障壁に対処する(費用や時間の不足、育児や母国語の違いなど)
・様々な教育アプローチの組み合わせが有効
・メディアチャンネルの嗜好に合わせたテーラーメイドのアプローチが有効
・参加型の教育原則(振り返り、ディスカッション、学習者間の共有促進)を
 適用することが有効

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