飛騨高山の人気ラーメン店のコミュニケーション術

先日仕事で岐阜県の高山に行ってきました。

飛騨高山は東海屈指の観光地で、ここ数年は外国人旅行客がとても多く、

この日も平日に関わらず古い町並みの三町通りはにぎわっていました。

 

私は高山へ行く前からお昼は高山ラーメンを食べることを決めていたので

駅から三町通りに向かう道中でラーメン屋さんを探しながら歩いてました。

 

すると、11時半を回ったばかりなのにすでにお店の外で数人が並んで待っているお店を発見。

これは美味しいお店に違いないと思ってすぐ私も列の最後尾に付きました。

 

そのお店の名前は麵屋しらかわ

高山ラーメンのランキングを検索すると上位に挙がるお店のようです。

 

高山ラーメンは写真のとおり、スープは鶏ガラベースのあっさり醤油で麺は極細ちぢれ麺が独特で

具材は多少違えども大きな味の違いはないと思います。

だから、高山ラーメンのお店はどこを選んでも美味しい高山ラーメンは味わえるわけで

逆にその中で差別化や特徴を出すのは難しいように思われます。

 

店員さんからカウンター席の真ん中に案内され、高山ラーメンを注文し待っていたら

カウンター内の厨房で仕事をしている店長らしき人がご夫婦で旅行中の

カウンターのお客さんとの会話が始まりました。

 

「高山は何回目ですか?」

「いつ来たんですか?」

「どこから来たんですか?」

「楽しんで帰ってってね!」

 

店長がいい笑顔でおだやかに話されているせいなのか

そのご夫婦との会話はとても弾んでいました。

 

ラーメン屋さん、しかも行列ができるようなラーメン屋さんってスピードが命。

厨房内は戦場と化していて誰一人雑談をする人がおらず、

ましてカウンターのお客さんとの会話をするなんてイメージがなかったので新鮮に映りました。

 

たまたまこのご夫婦と会話をしたんだろうなと思ったら、

次に私より後にカウンターについた一人の外国人旅行客に店長は英語で話しかけました。

しかも流暢な英語。

どうやらこの外国人はドイツから来ていて高山を今日去るらしい。

 

「高山はいかがですか?」

「ラーメンは好きですか?」

 

と初対面ならではの会話のキャッチボールを私は高山ラーメンをすすりながら聞いていました。

 

ラーメンを食べ終え、レジで精算を終えると店長から「お仕事ですか?」と話しかけられ、

名古屋からの日帰り出張であることを伝えると

 

「そうですかあ、高山を楽しんでってくださいね」

 

と笑顔で送り出してくれました。

 

なるほど~、これがこのお店の人気の秘密なんだなと思いました。

もちろんこのお店のラーメンはたしかに美味しい。

でも私の主人が岐阜県出身なこともあり

いろんなお店で高山ラーメンを食べて知っている私にとっては劇的な違いは感じなかった。

 

味以上に店長が高山を愛し、高山を訪れた人に高山を知ってほしい、

好きになってほしい、また来てほしいという地元愛を感じました。

そこが大きな違いなんでしょうね。

 

このお店を訪れた人は次に高山へ行くときはまたここのラーメンを食べに行こう、

いや店長に会いに行こうって思うんじゃないでしょうか。

 

また近いうちに高山出張があるので、今度は私から店長に話しかけたいと思います。