社員の意識づけのための経営指針発表会

年末年始休暇が終わり、年賀式や取引先へのあいさつ回りなど

恒例行事がひと段落着くころかと思います。

 

経営者の方は社員に対してしっかり作られた今年の会社方針を

資料を基に時間を割いて話された方もいれば、

今年の抱負として簡単なスピーチで終わらせた方もいて、

年初の位置づけや会社の慣習によって様々でしょう。

 

昨年ある勉強会で愛知県内の製造会社Sの社長さんが

ご自分の会社の成功例をお話しされました。

それが、経営指針発表会の開催です。

 

経営指針とは、理念(ポリシーやミッション)、方針(ビジョン、方向性)、計画(戦略、戦術)を指します。

 

経営理念は創業当時からあるものなので、これがないという会社はないと思いますが、

ビジョンや戦略・戦術といった中期3ヵ年もしくは5ヵ年計画を作る会社は会社規模が小さくなるにつれて割合が少ないように感じます。

 

S社は今の社長が社長になるまでは作ったことがなく

先行きを案じた有望な社員の退職や業績不振等があり、

経営指針の必要性を感じ、ご自身が社長になってから毎年作るようになったそうです。

 

毎年指針づくりに3ヶ月様子そうですが、

それは基本方針や社長方針を作ると共に

それをベースに部門長に部門別方針を考えてもらったり、

行動レベルまでの戦略までを作り込むからです。

私が面白いと感じたのは「採用方針」です。

どういうときにどういう人を採用するのかの基準を明確にしておくことで、ブレがなく有用な人材確保ができます。

 

この手法は私もコーチングの中で扱う手法ですが

現場の社員の日々の行動がいかに業績・経営につながるかを

見える化することで、社員の意識と行動が変わります。

 

現場の社員には経営のことなんて知る必要はないと

おっしゃる経営者もいらっしゃいますが、

私はできる限りオープンの方が社員のコミット度がアップするように思います。

S社の経営指針発表会は全社員を労う場としても位置付けていて

1年の振り返りと社員表彰も行うそうです。

 

社員を労う行事として忘年会や社員旅行がありますが、

それは社員同士や社長と社員のコミュニケーションのいい機会になりますが、会社の将来などの話は社長から聞くことはないと思います。そう考えると経営指針発表会という場は会議ではないけれどもオフィシャルな場であり、目的のある対話の場として非常に有効な行事と言えます。

 

私もちょうど今日、クライアント会社へ出向き、今年の会社方針について話を伺ってきました。

それによって何をコーチングするのがクライアントにとって一番価値があるのかを一緒に考えることができるからです。

 

年賀式は終わってしまいましたので、4月からの新年度で全社員に対して方針を話す機会がある会社は、参考にしてみてください。